網膜剥離手術について

網膜の裂け目から広がる網膜剥離

網膜剥離の症状

眼球の内側にある「網膜」が剥がれ、視力が低下してしまう網膜剥離という病気があります。

網膜は、目の中に取り込まれた光を刺激として受け取って、脳に伝達する役割を果たす組織で、よくカメラのフィルムに例えられます。

網膜が剥がれても特に痛みがないので気がつかないことが多いのですが、ものを見ている時に黒い虫のようなものが動いて見える飛蚊症があらわれたり、急激に視力が低下するなどの症状が現れることがあります。

網膜剥離の原因は、加齢のほか糖尿病網膜症などによるもの、事故などによる眼球への物理的ショックなどがあげられます。

はじめは網膜裂孔という網膜の裂けができ、それが徐々に網膜剥離へと進行します。

網膜剥離の手術・術後

網膜剥離の治療には、手術が行われます。まず、網膜に裂け目が生じている網膜裂孔の状態であれば、動向から網膜の穴にレーザーを照射し、裂け目周辺の網膜とその下の組織をくっつける「光凝固法」という手術が行われます。

裂け目どころではなく、すでに網膜が剥離してしまっている場合は、剥がれた網膜を元の位置に固定しなければなりません。「硝子体手術」や「強膜バックリング法」などいくつかの手術方法がありますが、網膜剥離の症状に応じて方法が決定されます。

単焦点眼内レンズや多焦点眼内レンズを挿入する白内障手術などと違い、網膜剥離の手術は光凝固を行ったり、空気やガスなどを注入するなど、複数の手法を組み合わせて行ったりすることもあります。そのため、手術時間も長く、30分〜2時間ほどと時間に幅があります。

網膜剥離の手術後は、眼内の状態が落ち着くまで1〜3ヶ月ほどを要します。特に術後1ヶ月ほどは、目を酷使してはいけません。事務や管理職であれば術後1ヶ月、運転手や重労働の職種であれば術後2ヶ月は休みを取るなどの注意が必要です。

日常生活でも出来る限り目を休め、重いものを持ったり、走るなどの激しい運動、車の運転などは避けなければなりません。